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日常雑記中心でたまに私用ネタメモとかSSSとか。
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 プラント最高評議会議長ギルバート・デュランダルによるロゴス掃討決意表明が全世界に向けて発表された。
 その際、公表されたロゴスメンバーの中にカガリが信を置くセイラン家ゆかりの者が含まれていたことで、オーブ国内にも『オーブの獅子の娘』であるカガリ・ユラ・アスハ代表首長というカリスマが必要とされる事態となり、アークエンジェルに身を寄せていたカガリとオーブ軍の面々は、秘密裏に迎えにきたオーブの船で帰国の徒につくことになった。

「オマエ達は私達が無事ザフトの圏内から抜け出せるまで、せいぜい奴らを引き付けてくれよな。今まで行き場の無いオマエらの面倒を見てやったんだ、それ位当然だろ?」
 アークエンジェルクルーを前に、見下す態度を隠そうともせず傲慢に言い放ったカガリは、更に手にしている小さな箱を見せ付ける様に弄ぶ。自身の絶対有利を確信している愉悦に歪んだ笑みを浮かべて、殊更なぶる様に言葉を重ねる姿は醜い喜悦に彩られていた。
「まぁ、コレが私の手にある以上、そんな真似出来ないとは思うが…ザフトに助けてもらおうなんて馬鹿な考えは起さない事だ」
 それはカガリがフリーダム修復の際、アスハの息の掛かったモルゲンレーテの技術者に命じて取り付けさせた外部誘導式の爆弾の起爆装置であり、取り外そうとしようものなら、即座に爆発するように仕掛けられていた。
 キラに対してはAAクルーやマルキオ導師達を、AAクルーやラクス達にはキラの命を盾に好き放題やってきたカガリは、苦渋に歪む一同の表情を満足気に見やると、途中で合流を果たしていた元タケミカヅチのクルーを連れて、オーブ艦に向かった。

「…アンタらも大変だろうが、3人を頼む」
「分かりました。…貴方も気を付けて」
 オーブ軍の者達には聞こえない程小さな声でそう呟いたロアノーク大佐は、すれ違い様、彼にだけ聞こえる小声の返答に小さく微笑むと、怪我人である彼を手助けするという名目で残っていた数名のオーブ軍の者と共に、AAを後にした。
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「あのね、アスラン…       もう1人、息子が増えても良いかな?」

 戻ってくる早々そんなことを言い出してくれたキラは、モニター越しにも分かる上目遣いで、更に言うとヘルメットも着用しているので甚だ不鮮明なはずの画像であるにも関わらず、うるうると潤んだ伺うような眼差しを向けてきた。
 あぁもう、そんな表情は昔から変わらずに可愛すぎるよキラ…じゃなくて。
 口調こそ殊勝だが、こんな眼で俺に何かを言ってくるときは、怒濤のおねだり開始までカウントダウンが始まっているのは、長年の経験からも明らかだ。
 なんだかんだ言いながらも却下されようものなら、自分の主張を押し通す為に、こっちが折れるまで『お願いっ!』の連呼と共に、不条理だろうが矛盾だらけだろうがただ単にワガママだろうが自業自得だろうが知ったこっちゃ無いマシンガントークを繰り広げられるのは目に見えている。
 ソレはさすがに現在小康状態を保っているとはいえ、何時また戦闘が始まるかも分からない現状では遠慮したい。
 それに『息子』という辺り、今回拾ってきたのは人間らしい。
 こうしてキラが訊いてくることから拾われた方の了承は得ているのだろうが、捨て犬や捨て猫を拾ってくるのとは訳が違う。

      キラ…とりあえず、ちゃんと最初から説明してくれ…」

 まずは話を聞かないことには何とも言えず、ましてその『息子候補』と対面する前からなんて尚更答えなんて出るはずもない。
 だから、おそらく脳内補完が必要な説明になるだろうことを想定しながら話を聞くことにした。
 どうせ『家族』が増えることは決定なんだろうなぁ…と思いながら。
 新たな辞令を受け、今度はキラも伴ってアスランが再びミネルバに出向してきて間もないある日、唐突にキラが言った。

「勝負しようよ、アスラン」

 戯れの様な口調を装いながら、キラの瞳に浮かぶ光は何時に無く思い詰めたものに見えて、アスランは眉間に訝しげな皺を刻む。
「勝負?」
「そう。僕が勝ったら、アスランは僕のモノってコトで♪」
 あくまでも唐突に思いついた様な態度を装いながら、それでもキラらしからぬセリフを口にした事で、また何か余計なことを考えすぎているらしいと当たりを付けたアスランは、とりあえずキラの気がすむ様にと付き合うことにした。
 どうせまたMSの整備を済ませた後はシミュレーターでの自主訓練でもしようかと考えていたのだから、久しぶりに対戦モードも悪くない。何せアスランの『本気』を引き出せる実力を持ち合わせているのは、幸か不幸かこのミネルバにあってはキラだけなのだから。
「分かった。それじゃ、整備が終わってからシミュレーターの対戦モードで良いか?」
 射撃だと今までの成績を見てもキラの方が不利だし、かといってナイフ戦はお互いに集中しすぎて周囲に被害を及ぼしかねない。いや、それ以上になによりアスラン自身がキラに刃を向けたくない。他にも色々あるにはあるが、ミネルバ内部で出来る事なんて限られている。
 とりあえず一番無難な提案をしてみれば、途端にキラは破顔して。
「もちろん!約束だからねっ!!」
 アスランの頬に一つキスを落とすと、上機嫌で整備に戻っていった。





 アンチカガリでオーブが悪役なネタのその後話なのです。
 実はやたらと無駄にモテるアスランを独占していたいけど色々あって自分からは素直にそう言えない嫉妬キラさんなカンジで。
 本編はカリダさんやラクス、オーブで暮らすAAクルー達の身の安全を盾にカガリの言いなりにならざるを得なかったキラさんと、そんなキラさんを守るために行動を共にするAAクルー達をオーブの魔の手から奪還するザラさん達な話なのですよ〜。…多分。
 ちなみに女の子キラさんで、壊れかけ風味弱キラさんですから〜。<このSSSではそうは見えない気もするが。
 2年前の戦争時に不可抗力とはいえ地球軍側についてザフトの方々と戦ってしまったことに罪悪感を抱いていて、また『最高のコーディネイター』と言われながら無力な自分に強いコンプレックスを感じている為、無意識のうちにキラ自身が幸せになることを放棄している節があったり。
 ちなみにプラント最高評議会(とザフトの上層部をはじめ一部の方々の間)ではザラさんとキラさんが婚約者同士なのは公然の秘密(笑)
 そして当然のようにギルギルやレイさんがザラさんやキラさんの味方なのです。

 第2次ヤキンドゥーエ攻防戦の後、地球・プラント間で停戦が決定した。



 家の異常を知らせるアラームに驚いて、引き止めるカガリを振り切って慌てて帰り着いた先で目にしたものは、信じたくない光景だった。
 窓は割られ、家具はものの見事に破壊され、壁にはいくつかの銃痕が刻まれ、雑然と荒らされた室内。
 そこにいた筈の愛しい人の姿は無く、残されていたのは、直前まであいつが使っていただろう、壊れた愛用のパソコンだけで。
 終戦後カガリが俺とキラの為に用意したこの家は、もとよりアスハ家所有だけあってセキュリティは万全だったものを、俺が仕事で留守にしている間も万が一キラの命を狙った輩が襲撃してきても対応できるようにと色々と手を加えて、今では下手をしたら首長官邸よりもセキュリティレベルは高くなっている筈だった。それだけに、目の前に広がる惨状が信じられなくて…。
 どれくらいの間惚けていたのかは分からないが、キラと一緒に暮らすことになった時に記念として二人で作った仕掛け時計の音で我に返った。
 こうして惚けている間にもキラがどんな危険な目に遭っているかも知れないと思うと気持ちは焦るばかりで。
 だが焦ったところで事態が好転するわけもない事は自分でも分かっているから、何があったのかを確認しなくては今後の対策も決められないと自らに言い聞かせて、とりあえず監視カメラの画像データをチェックした。
 




 自分から逃げ出したのか、侵入者に連れ去られたのかは分からないが、とりあえず血痕が無いことだけが今のところ唯一の救いだった。



本編第1話冒頭ってカンジで。<従業員記録のは序章だから〜。
 ザフトの追撃をかわし、無事マルキオ島のドックに入ったアークエンジェルに、ザフトから脱走してきたアスラン達を救出したキサカ一佐が合流を果たして数日過ぎたある日のこと。
 今日も今日とて重傷を負った(というか先日の一件の際、キラのせいで傷が開いてしまった)アスランの看病に精を出しているキラが、自分とアスランの分の食事を取りに食堂に出向いたところでアマギ一尉を始めとする、最近アークエンジェルに同乗してきたオーブ軍の方々に遭遇した。
 どうやら纏めて休憩時間に入ったらしい彼等は、アークエンジェルにやってきて以来、すっかり彼等の中ではカガリ様共々崇拝の対象に確定らしいキラに会えた事をコレ幸いと、色々と言葉を掛けてきて。

「何故キラ様の制服に付いている階級章は『三尉』なのですか?」

 どういう流れでだかは分からなかったが、気が付けばキラの服装に話が飛んでいた。

「え?何処かおかしいですか?」

 元より軍属になった覚えなどないキラにしてみれば、

「いえ、そういう訳では無く、ただ気になったものですから」
「以前、地球軍でストライクに乗ってた頃、MSパイロットは『少尉』待遇だったので、コレで良いかなって」
 ニッコリ笑顔なキラ。


「…と仰られたのですが、納得行きません!!」
 カガリに詰め寄るアマギ達オーブ軍人一同。
「なんなんだいきなり…本人が納得してるなら別に良いんじゃないか?今のアークエンジェルは正規のオーブ軍でも無いしな」
「ですがキラ様より私のほうが階級が上だなんて、恐れ多くて我々が落ち着かないのです!!」




書きかけ階級ネタその2。<その1はザラさんとキラさん編。
携帯の保存枠が足りなくなったので、こっちに上げてみる。

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